朝日新聞2006年8月18日のパズル横丁問題

問題

8月のある日から一日に日数と同じ文字数を400字詰め原稿用紙に書く。ちょうど原稿用紙が一杯になるのはいつから書き始めたときか。

解答への道(ヒント)

プログラマだったら何も考えずに以下のようにできるでしょ。

void check_sumdays( int iday)
{
  合計値がちょうど400になればidayを出力,400を超えたら終了。
}

int main( int argc, cstring argv[])
{
  for( int iday=1; iday<= 31; iday++) {
    check_sumdays( iday);
  }
  return    0;
}

念のため8月31日を超えて9月1日以降に掛かる部分も計算する。

答えは1件出力されました。

 

日本経済新聞の朝刊で「ネットと文明」という連載をやっている。8月17日の記事で以下のような記述があった。

早大こどもメディア研究所客員研究員,戸塚滝登(53)は難問の宿題を小学五年生に出した。
狙いは考える力の検証だ。
完全数はその数字を除いた約数の和がその数字に等しい自然数。
『頭をどう悩ませたか見たかった』。ところがある児童が提出したノートに鉛筆の跡はない。
『三番目は496』。ネットで検索したページのコピーがそのまま張ってあった。

Wikipedia(ウィキペディア)に一発で答えが載っているような話を「難問」として出題するのはどうだろうか。「難問」をはき違えていないだろうか。

今時小学生でもインターネットを使いこなす時代。出題時点でネットで検索して結果を求める生徒が出現するのは予想される話。

この文章以降お手軽な解答を求めることに対する批判的な記事が続くが,「昔の難問」を現在でも「難問」として考える出題側のお手軽さに対する批判は無いのか。

以下の課題を小学生に宿題として出すとしたら難問はどれだろうか?

現代社会では最後の課題が一番の難問でしょうね。

ちなみに私の姉は平方根を手計算で求める方法を泣きながら親にたたき込まれていました。

私は定規とコンパスで正五角形を描く方法を親に教わりましたがすっかり忘れてしまいました。

解速度